はじめに

 Flash内は階層構造になっており、様々なオブジェクトが存在します。まず、ステージを土台としてその上にムービーが再生され、ムービー内はムービークリップ、ボタン、テキストフィールドなどのオブジェクトが含まれます。Flash内で使用するオブジェクトは、表1のようになります。ActionScriptで主に行う作業はこれらオブジェクトの制御がほとんどなので、オブジェクトの特性を知っておく必要があります。

図1.Flashの構造

表1.Flashで使用されるオブジェクト

名前 種類 説明
ステージ - ムービーを再生するために必要な情報(再生サイズや表示位置など)を持つ。
ムービー - ステージ上で再生される。通常、ステージ上には1つのムービーしか再生されないのですが、ActionScriptによって重ねて再生することができます。
ムービークリップ シンボル ムービー内のムービーで、ムービーとは独立したタイムラインを持って再生されます。再生・停止、移動やカラー効果などActionScriptによって操作可能なオブジェクトで、一番多用されます。
ボタン シンボル 通常、オーバー、ダウンの3つの状態を持ち、マウスの操作によって表示内容が変わます。また、マウスやキー操作などのイベント発生時にActionScriptを実行することができます。
テキストフィールド シンボル テキスト入力を行ったり、ActionScriptによってテキストの内容を書き換えることができるフィールドです。また、HTML1.0相当のタグに対応し、色を変えたりアンカーリンクを設定することもできます。
グラフィック シンボル ムービーと同期した再生を行うオブジェクトで、移動・回転などのトゥイーンアニメーションを行うために使用します。ActionScriptで操作することはできません。

 

 オブジェクトの種類についてわかりましたが、実際にFlash内ではどのようになっているのでしょうか?Flashの階層を知るために、下のようなFlashを作成しました。Flashの中には、ムービークリップ(MC)1,2,3,4が存在し、MC1は、MC3,4を含んでいます。

図2.Flashムービー

図3.Flashムービーの階層構造

 ムービーの中にMC1,2がありますが、これはムービーに属しているムービークリップとなります。また、MC3,4はMC1に属しているムービークリップであり、階層構造は図3のようになります。このような状況で、ActionScriptでムービークリップを操作する場合には、どこの誰とわかるように階層構造をたどって名前を指定します。MC1を操作する場合には"ムービー->MC1"、MC4の場合は"ムービー->MC1->MC4"と同じように階層をたどって指定します。
 このオブジェクトの指定方法には、2種類の方法があります。MC3からMC4を参照する場合にムービーからの指定("ムービー->MC1->MC4")で呼び出すこともできますが、同じ階層上にあるので、直接"MC4"として、呼び出すことができます。これを相対指定といい、その位置から見た階層を基準として指定する方法です。先ほどのムービーからの指定は絶対指定と呼びます。絶対指定だと基準位置は必ず階層のトップからの指定になるので、どこから参照しても指定方法は一緒です。一方、相対指定は基準によって指定内容が変わります。このFlashの階層構造をしっかり把握しないと、ActionScriptで関係ないムービーやムービークリップに対して指示することになるので、注意して下さい。


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